Print this Post Article Lists Back

安重根記念館の着工に遅れ

安重根義挙99周年

鳥瞰図提供=安重根義士記念館建立委員会
 ソウル南山に位置する安重根(アン・ジュングン)義士記念館は、1970年に建てられ、規模は地上2階、地下1階建てで延べ面積は約590平方メートル。非常に狭く、団体で訪れた学生らが一度に入れないという不便をきたしていた。

 記念館建立委員会は、記念館新築のための政府支援金130億ウォン(約8億9000万円)を確保し、今年7月に基本設計を終えた。現記念館から南へ20メートルほど離れた位置に地上2階、地下2階、延べ面積3779平方メートルの規模で新築するというものだ。

 死後99年目に当たる今月26日に工事に入る予定だったが、思いがけない壁に遭遇した。ソウル市が「南山公園の基本計画がまだ立っておらず、許可の手続きが進められないため、着工はできない」と通知してきたのだ。同委員会は最近、ソウル市庁に対し「死後100周年に向け新築記念館が完成できるよう協力してほしい」と求めた。これに対してソウル市も「死後100周年の重要性を考慮し、遅くても来年3月には着工ができるよう、都市計画委員会の審議や市議会の意見聴取など、関連手続きを最大限早く済ませるつもりだ」と答えた。これにより、死後100周年目に当たる来年10月26日までには記念館が完成できるよう、建設作業が加速化される見通しだ。

 同委員会は、政府予算以外にも不足財源の30億ウォン(約21億円)を確保するため、今年3月26日に募金活動を開始した。23日現在までに集まった金額は約6億2000万ウォン(約4300万円)。同委員会は「小学生から大企業まで、各界各層から寄付があったが、目標の30億ウォンにはまだ程遠い状況」とし、国民の参加を呼びかけた。

 檀国大のチャン・ホソン総長は23日、教職員や学生から集めた寄付金2319万ウォン(約160万円)を同委員会に寄託した。チャン総長は「韓国独立のために戦った安義士の行跡と遺志を伝えるための手助けをしたい」と話した。順興安氏の大宗会2派もこの日、1000万ウォン(約700万円)を寄託した。これまでに錦湖アシアナ・グループが3億ウォン(約2100万円)、財団法人不二院が2億ウォン(約1390万円)を寄託している。また安重根を尊敬するという牧野英二氏、法政大の小松昭夫氏もそれぞれ1000万ウォン(約66万円)ずつ寄託している。

イム・ミンヒョク記者

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る