このスーパーは、ほかの食材でも中国産以外のものを優先して仕入れる方針に変更した。結果、利益率が落ちたという。担当者は「国産だから、中国産よりは高いと消費者には納得してもらっているものの、限界がある。中国産に乗せていたのと同じ幅の利益を国産に乗せるのは難しい」と明かす。大手が大量に国産の買い付けに走り、中小業者が国産を仕入れにくくなっている、という事情も追い打ちをかける。
「中小スーパーの商売は、中国産抜きでは考えられませんよ」。名古屋市内の別のスーパーの店長がこぼす。
野菜売り場のネギ売り場には、中国産の隣に、値段が6割高い国産が並ぶ。産地表示がなければ見分けはつかない。「現地では、輸出が遅れるほど検査が厳格になったと聞く。私たちは危険な食べ物を売っている意識は全くないし、それなりに売れている」
同店は、ギョーザ中毒事件の後、中国産の野菜と冷凍食品を撤去し、国産を中心に仕入れた。総菜も、国産の原料が確認できれば積極的に表示してアピールした。
しかし、この夏以降は中国産野菜の販売を一部再開した。「中国産でいいから、手軽に買えるものを」という客の声も受けた措置という。(四登敬、広島敦史)