妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性が病院に受け入れを断られた後に死亡した問題について、塩谷立文部科学相は24日の閣議後会見で、「所管する大学病院を含む複数の医療機関が受け入れられず、妊婦の方が亡くなったことは誠に遺憾。医師不足という根本的なことも原因としてあったと思う」と述べた。
塩谷文科相は「救急医療や産科の体制をどう整えるべきか、今回の事故を調査する中で改めて考えていかなければならない」としたうえで、大学医学部の定員について「見通しがどこでどう間違ったのか。今後(定員を)増やす段階では慎重に、長期的な視点に立って考える必要がある」との見解を示した。
毎日新聞 2008年10月24日 12時31分