総社市北部の豪渓は、大正12年に国から名勝地に指定され、総社市では宝福寺とともに紅葉の名所として知られています。今は、まだ一部のモミジが色づき始めたばかりで、総社市によると例年11月の中旬から下旬が見ごろになるそうです。これから日ごとに秋が深まっていくようです。
倉敷フォトミュラルは、商店街のアーケードに大きく引き伸ばした写真を飾ることで中心市街地に賑わいを生み出し、文化都市・倉敷をPRする狙いで5年前からはじまりました。倉敷駅前商店街では街づくり会社・倉敷TMOから委託を受けた業者や岡山県立大学の学生らが、アーケードの上からワイヤで写真を吊り下げる作業を行いました。今回は全国の写真愛好家209人から922点の作品が寄せられ、写真評論家の飯沢耕太郎さんが審査した結果、57点に絞り込まれました。写真のテーマは風景の「景」で、美しい自然や日常の何気ない景色、印象的な心の風景を捉えたハイレベルな写真ばかりです。倉敷フォトミュラルはあすから来月12日まで、倉敷駅前商店街一帯で開催されます。
総社市黒尾の砂川公園内にある観光柿園には富有柿およそ80本が植えられており、総社市観光協会が平成2年から運営しています。オープンにあたり、観光協会の守安信吾会長は「秋の観光振興に観光柿園が役立ってくれると思い、オープンを喜んでいます」と挨拶しました。片岡聡一市長や招かれた地元阿曽小学校2年生の代表などがテープカットしオープンを祝いました。子どもたちは柿園を管理している板野忠夫さんから、棒の先に袋のついた道具を借りて柿の実の取り方を教えてもらい挑戦しました。取った実は、皮をむいたり、半分に割ってかじりついたりと思い思いの食べ方で、秋の味を楽しんでいました。去年は、夏の暑さから実がならず、オープンすることができませんでした。今年も夏に雨が少なく、管理が大変でしたが、朝から水をしっかりまくなどしてオープンにこぎつけました。観光柿園は今週末25日(土)から11月24日までの土曜、日曜、祝日の午前10時から午後4時まで開園します。
干支の香合は、天神窯を築いた故岡本 欣三さんの頃から始まり、今年で61作目となります。現在は、欣三さんの息子で2代目の篤さんが引き継いでいます。今回、窯出しされた作品は「己丑香合」です。雄牛の力強さと大自然をゆったりと過ごす雰囲気を醸し出し、さらには、茶席で使う香合ということで、動物臭さを出さないよう気をつけたそうです。また、体全体には釉薬をかけ窯の中で還元させ飴色に仕上げています。茶席の縁起物として使う香合は、今後500個ほど制作する予定で、窯出しされた香合などの作品は、26日(日)まで倉敷市羽島の天神窯で展示されます。
会場には様々な和紙を何種類も使って作った人形と石に絵を描くという珍しい「石絵」がずらりと並びました。和紙人形作家の浜本さんは鳥取県在住で、29年間和紙人形作りに励んでいます。華やかな衣装の花魁人形や浮世絵風の人形は、違う種類の和紙を何枚も重ね立体感や着物の柄の美しさを表現しています。全て手作業で1年に5体ほどしか制作できないということです。一方の岡山市に住む橋本さんは、全国でも珍しい石に絵を描く作家です。素材の石の色や形をできるだけ生かしながら動物や花などをアクリル絵の具で描きました。ありふれた石を世界でたった一つの作品に変えるのは想像力だそうです。橋本さんは「石の声が聞こえる」と話しどんな模様を描くか直感でひらめくといいます。会場にはバラの妖精をイメージした二人の合作も展示され注目を集めていました。和紙人形と石絵の一風変った二人の作品展は、26日(日)まで倉敷市の新渓園で開かれています。
経緯展は2年に1回のペースで開かれており、山本さんの教室生や岡山大学教育学部で非常勤講師を務めていたときの生徒らが作品を持ち寄り、展示します。今回は、山本さんと15人の生徒らが絹や麻、ウールなどを用いて丹念に制作したマフラーや帽子、ストールなどおよそ80点を展示しています。こちらは山本さんがシリーズで制作している「森へ行こう」と題した作品です。命の根源である森をいとおしむ気持ちでこのシリーズを制作しているということで、今回の経緯展には4点が展示されています。会場にはこのほかにもたて糸にウール、よこ糸に綿を使った作品など、緻密な計算と細やかな作業で作られた作品が並べられており、訪れた人が熱心に見入っていました。この作品展は今月26日(日)まで倉敷市中央の「スペースみき」で開かれています。