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麻生首相初スーパー?庶民目線アピール

西早稲田のスーパーマーケットを視察する麻生首相
西早稲田のスーパーマーケットを視察する麻生首相
Photo By 共同

 解散ムードが高まる中、自民、民主両党の代表が19日、都内でアピール合戦を展開した。麻生太郎首相は東京都内のスーパーを初めて視察し「生活者目線」の姿勢を強調した。一方、民主党の小沢一郎代表はインターネットの生番組に出演し“恋バナ”を披露するなど、若者に対しこわもてイメージ一新作戦に出た。

 麻生首相が訪れたのは、東京・西早稲田のスーパー「三徳西早稲田店」。「物価の話とか物が品切れの話とか、値段は同じだけど量が減ったとかいろいろな人が話しているので、現実にどうなのか関心があった」という。

 一般客に交じり店内でパスタ、牛乳やバターなどの最近値上がりした商品を中心にチェック。鮮魚コーナーでは「魚はそんなに値段が変わらないなぁ」。最後は財布を出して米粉のカステラを購入した。

 この光景に、偶然居合わせた買い物客はビックリ。首相を一目見ようと店外は約100人で埋め尽くされた。「思ったより小柄だった」(31歳、女性会社員)「笑顔がすてきでいい男。親近感がわきました」(70歳、主婦)と興奮気味に話す人も。首相たっての願いで実現した今回の視察は、“生活者目線”をアピールし主婦層をつかむのが狙いだが、実は自身は幼いころからスーパーとは無縁の生活を送っているのだ。

 吉田茂元首相の孫、父親は麻生グループを束ねた実業家の長男として生まれ、福岡県飯塚市の家は約2万坪の大豪邸で育った。本人は英国留学の後、父親の跡を継ぎ麻生セメント社長に就任しており、月給制のサラリーマン経験はゼロ。さらに、東京・渋谷区の自宅は約700平方メートルで、乗用車3台を所有。6カ所のゴルフ会員権、軽井沢の別荘など総資産(06年)は4億円超にもなる正真正銘のセレブ。庶民の台所とはあまりに離れた環境だ。

 この日の夕食も、内幸町の帝国ホテルで秘書官と2時間以上かけ優雅なディナー。わずか15分ほどの駆け足視察に、40代の主婦は「給料は上がらないのに、物価だけは高くなる。1円でも安く買おうとするわれわれの気持ちが分かるはずがないでしょう」とあきれ顔だった。

[ 2008年10月20日 ]

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