海外在住の韓国人による韓国向け送金が急増
ここ数日間でウォン高が一気に進み、米国や香港地域在住の韓国人による韓国向け送金が急増している。
ウォン相場が1ドル当たり1400ウォン前後を行き来したことで、それなりに最高値が近いと判断した海外在住の韓国人らが、韓国の定期預金などに投資し、利子収益を上げようとしている。
新韓銀行米国法人の最近の送金実績は、昨年同期に比べて約2、3倍に膨らんでいる。今月21日基準で10月の送金実績は3985万ドル(約39億8500万円)と、昨年10月の1カ月間の実績1562万ドル(約15億6200万円)の2.5倍に達している。送金件数も昨年10月は879件にすぎなかったのに、今月に入って1519件と2倍近くにまで増えている。
同法人のイ・ヨンジョン副頭取は「ウォン高が進んだ10月初めから米国在住の韓国人による韓国向け送金が増えた。特に多くの韓国人が住んでいるロサンゼルス地域のオリンピック支店では、最近送金のために並ぶ顧客が一段と増えている」と話す。
このように海外在住の韓国人による国内送金の急増は、米国にあるウリ銀行など主に送金を扱う他行でも見受けられる。国民銀行ニューヨーク法人のパク・キヨン次長は「ひいては一般送金を扱っていない国民銀行にも、送金手続きについての問い合わせが入ってくるようになった」という。
こうした事情は香港も変わらない。外換銀行香港支店も今月に入ってウォンに対するドルの価値が大幅に上がったことで、韓国への送金が4、5倍に増えた。同支店のユ・ソッコ・チーム長は「香港在住の韓国人や駐在員など個人による1日の国内送金は、普段は米ドルで300万-400万ドル(約3億-4億円)にすぎないが、今月に入ってから1日平均1600万ドル(約16億円)も送金されている」と話した。
例えば今月6日に4500万ドル(約45億円)、8日に2300万ドル(約23億円)、9日に6100万ドル(約61億円)、20日に1700万ドル(約17億円)と、為替レートが大幅に上昇した日やその翌日に国内送金が増えている。その結果、今月に入って22日までに2億2200万ドル(約222億円)が韓国に送金された。
海外在住の韓国人による送金の問い合わせが増えたことを受け、ニューヨーク総領事館は韓国への送金案内資料を作成し、配布し始めた。
外国為替取引法上、現在海外から韓国に送金する際は限度がなく、後日、投資した元金はもちろん、利息まで再び回収することができるようになっている。ただし、海外在住の韓国人は非居住者であるため、非居住者専用の銀行口座を開設し、送金しなければならない。
ニューヨーク=朴宗世(パク・ジョンセ)特派員
香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
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