2008/10/24 P R

水を大切にする企業がミヤコタナゴの保護活動を支援

株式会社リネスが社内飲料の販売収益を埼玉県比企郡滑川町に寄付


株式会社リネス
国の天然記念物に指定されている
ミヤコタナゴ

 2002年より見直し作業が進められ、2007年に最新データに更新された環境省版レッドリストによれば、絶滅のおそれのあると掲載された種の数は、旧データに比べ415種も増えている。実際には調査の基準が新しくなった事もあり、レッドリストの増加=環境破壊が進んでいる裏づけにはならないが、対象となる種を保護するには人の手による積極的な働きかけが求められている現実には変わりはない。
 中でも汽水・淡水魚類レッドリストに関しては、76種から144種へと大きく増加しており、工業排水や生活排水の規制をはじめとする水資源環境への配慮は、今後も注目すべき問題だ。

 淡水魚類レッドリストの象徴的存在と言えば、1974年に国の天然記念物に指定された「ミヤコタナゴ」だろう。ミヤコタナゴは日本にしか生息していないコイ科の小魚で、かつては関東地方に広く生息していたが、都市化に伴う環境の変化により生息数が激減し、現在は絶滅の危機に瀕している。
 この貴重な種を未来に残すため、埼玉県比企郡滑川町「滑川町エコミュージアムセンター」を始めとする各施設では、人工繁殖やその生態に関する調査、研究など、野生復帰の実現に向けた取り組みが行われているが、工業用クリーニングの専門「株式会社リネス」でも、ミヤコタナゴの保護や繁殖活動の支援を目的に、滑川町へ自社に設置した自動販売機の収益を毎年寄付していくことを決定した。

 株式会社リネスは工場に不可欠な機械類の油や汚れをふき取るウエスを洗浄し、リユースして納品している企業である。
 布を洗うという事業の特性上、綺麗な水とは切っても切れない関係にある事から、とりわけ水資源環境に配慮したシステムを構築しており、6月より拠点を東京から埼玉へ全面移転した現在の設備では1日に使う約200トンの水のうち、150トンを再生水でまかなう事を実現した。

 今回の滑川町へ対する寄付も、水資源環境への働きかけという企業理念との共感と、地元への貢献を目的にしており、今月の16日に滑川町役場にて行われた第1回目の寄付に引き続き、今後は9月と3月の年2回に行っていく予定。
 現在、日本国内では15種類のタナゴが確認されているが、イチモンジタナゴやゼニタナゴなど、ミヤコタナゴ以外の種類も汽水・淡水魚類レッドリストに記載されている。株式会社リネスのような働きかけが全国に広まる事にも期待したい。

株式会社リネス

滑川町役場にて行われた第1回目の寄付の様子
画像右:吉田滑川町長
画像左:株式会社リネス坂本副社長

株式会社リネス
http://www.rines.co.jp/

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