ギャグマンガ日和の二次創作小説をのっけたり日常をのっけたりなブログ。GMBは原作者様、出版者様とは一切無関係の非公式ファンSS。
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子供の頃の記憶の整理。
ずっと思い出さないようにして逃げていたんですが、真正面から向き合って自分の心や感情を整理しようと思います。
それが出来ないと前に進めないからです。
困難に直面すると頭が混乱して何も出来なくなるので、これ以上そうならないために思い出したくないですが、少しづつ思い出していこうかなと。
小説風にして書けばなんとか思い出していけそうです。

暴力描写が苦手な方は回れ右。



小学三年生くらいの記憶。
父親に算数を習っている。
問題は五年生のもの。六年生の問題に上がれないと母親に殴られる。
公倍数と公約数が分からない。
何度も同じところを聞きなおす。
三度目に聞き直したら父親が切れた。
問題集を投げ捨てられ髪を鷲掴みにされる。
ペン立てからアイスピックを取る。父親のペン立てにはカッターや鋏も入っている。
アイスピックの先が左目のすぐ前にある。
「何回間違えたら気が済むんや!聞いてないんやろ!」
がなりたてる声が鼓膜をがんがん揺さぶる。
父親の腕がぶるぶる震える。
眼球にアイスピックが突き立てられようとする。
黒目のすぐ前でアイスピックの銀色が光っている。
流石に母が止めに入った。
激昂した父は母を振り解き、私の目を潰そうとする。
私は激しく泣いている。勉強が出来なくてごめんなさいと金切り声で叫んでいる。
騒ぎを聞きつけた祖母が階段を駆け上がってきた。
状況を理解した祖母が父の手から私を引き剥がそうとする。
「そんなんしたらこの子の目が見えへんようになってまう!」
「できへんこいつが悪いんじゃ!」
父が叫んだ。
「目が潰れたら私が世話せなあかんやん!用事増やさんとって!」
母の声で父はやっと私を放す。
父はまだ怒りに顔を真っ赤にして震えている。
私は祖母に抱き締められて煩いくらいに泣いている。


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