野村ホールディングス傘下のインターネット証券であるジョインベスト証券(東京・港)で株価が急騰した14日、顧客に取引が成立したことを通知する作業が大幅に遅れるトラブルが発生し、一部の顧客には通知が丸1日以上遅れていたことが分かった。取引機会を失った投資家からは不満の声が出ている。金融庁は報告を受け、対応が適切だったかどうか調査に乗り出した。
14日は値幅制限の上限(ストップ高)となる銘柄が続出し、東京証券取引所では投資家に注文状況に応じて株を割り当てる比例配分を実施した。ジョインベストによると「顧客にどれだけの株を割り当てるかどうか事務作業に手間取った」と話している。16日には相場全体が急落しており、通知が遅れたため、株を売却する機会を逸した投資家などからの苦情や問い合わせが約650件寄せられたという。(07:00)