六大学野球を見続けて50年!
父親に連れられて物心ついた時から神宮球場に足を運んでいたという島田先生。大学院法務研究科教授、学生部長などの要職に就き、多忙な合間を縫って、今でも年間6~7試合は六大学野球を観戦しているという。「1シーズンで各大学との試合を最低1試合は見たいと思うので、春と秋で10試合見るのが目標なんだけどね」と語る笑顔はまさに少年のようだ。
シーズン中は六大学野球Webサイトで選手の成績、調子をチェックし、観戦に備える。試合会場では選手たちに熱い声援をおくりつつ、隣のお客さんとの会話にも花を咲かせる。スタンドでの楽しみは尽きないという。
六大学野球の魅力とは
大学野球の中でも破格の人気を誇る「早慶戦」について、「同じ大学内にいても共通の話題や共通の目標に事欠くことがありますが、『早慶戦』を観戦し応援することで学生同士が学部やキャンパスの違いを超えて一体となれる。これこそが早大生としてのアイデンティティです」。続けて「卒業後も、あのころの早慶戦での○○○選手は…。といった具合に早稲田の同窓生だけではなく、慶應義塾の卒業生とも話がはずむことも多いのです。学生時代に『早慶戦』を見ることは卒業後も多くの人と青春時代の思い出を共有することにもつながります」。
島田学生部長解説による今シーズンの展望
今シーズンの六大学野球、そして「早慶戦」の展望について、「慶應、明治、法政が力を付けてきているので優勝争いは接戦となるでしょう。まず早慶戦までは優勝が決まらないと思っていい。これらのチームの共通点は投手力が素晴らしいところです。『早慶戦』についていえば、慶應の中林、相沢両選手とも良い投手なので早稲田は機動力を駆使して活路を見いだしたい。1番上本、2番細山田、3番松本の上位打線に期待したいですね。ちなみにこの3人はみな4年生ですが野球に限らず、大学スポーツの重要なポイントは4年生がどれだけチームを引っ張れるかです。ここに勝敗を決する大きなカギありますね」と学生スポーツ新聞顔負けの戦力分析。恐れ入りました。
早慶戦を楽しむために…。「悪しき伝統」との決別を!
「六大学野球」、「早慶戦」を愛する島田先生。それゆえに早慶戦のたびに歌舞伎町に集まって酒の勢いを借りて大声をあげて暴れ回るなどの迷惑行為を行う「悪しき伝統」は許せない。「これは早慶戦の時期になると繰り返し学生の皆さんに訴えていますが、学生部長という立場、そして『早慶戦』を愛する一ファンとして、学生諸君には『悪しき伝統』と決別して新しい誰もが楽しめる『早慶戦』の伝統を作り上げてほしいと願っています。大声を上げて応援する機会は神宮球場のスタンドばかりか、優勝すれば『優勝パレード』、『祝勝会』とたくさんあるのです。そのような機会をぜひ活用してほしいですね」と学生のみなさんへ心からのメッセージを話してくれた。迷惑行為は「早慶戦」に関係のない人に危害を及ぼすだけではなく、心から応援しているファンや懸命にプレーしている選手や「早慶戦」への冒涜だ。
誰もが楽しめる「早慶戦」を作り上げられるかどうかは、声援をおくる学生一人ひとりにかかっているのだ。
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早慶戦を100倍楽しむための心得
一、観戦前には事前に選手の情報を集めるべし
(六大学野球のWebページをチェック!
〔URL〕http://www.big6.gr.jp
二、何でもいいので観戦のテーマを決めておくべし
(1年生の活躍に注目する、特定の選手に注目する、など)
三、勝っても負けても、ゆっくり試合を振り返るべし
四、優勝したあかつきには「優勝パレード」、「祝勝会」で勝利のよろこびを分かち合うべし
五、公共の場での迷惑行為は厳に慎むべし
■島田先生が注目する選手へメッセージ!
上本 博紀選手(主将)
スポ科4年
苦しんだ末の100安打達成は、上本選手らしい鋭い当たりの2塁打。長い歴史のリーグ戦で27人目の快挙。あとはリーグ戦優勝、神宮大会優勝に向けてまっしぐら。
写真提供:早稲田スポーツ新聞会
須田 幸太選手
スポ科4年
3年の春の制球力が戻っていないが,最終のシーズン、この投手の力が必要になる試合がきっと来る。そのときが出番だ。君ならできる。
写真提供:早稲田スポーツ新聞会
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