ソウル(AP) 国連世界食糧計画(WFP)は23日、北朝鮮で食糧危機が深刻化し、西部沿岸地帯では270万人の食糧が10月で底を尽く見通しだとする報告書を発表した。
北朝鮮は1990年代半ばにも自然災害と経済運営の破綻で食糧難に見舞われ、200万人が餓死したとも言われる。今年は2007年に起きた洪水の影響で、再び食糧危機が深刻化した。
WFPは8月に韓国に対し、北朝鮮への緊急食糧援助を要請したが、韓国統一省は23日、援助要請に応えるかどうかはまだ決めていないと説明した。
韓国政府は食糧援助を北朝鮮の核廃棄と結び付けるつもりはないが、援助するかどうかは世論を考慮して決めるとしている。