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(7)成長性分析

2、成長性を測る2つの視点

 @まず売上の伸び率をみるとは

    会社の成長性をみるには、売上高の伸びを見るという視点と経常利益の伸びを見るという視点の2つがあります。
 まず「売上高伸び率」をみてみましょう。 

◎売上高伸び率

(当年度売上高―前年度売上高)

前年度売上高

 売上高伸び率について語る場合、会社の外部からみる場合は他社比較、過去からの推移が中心となります。
 内部から分析する場合は商品別売上高の推移をみて商品の成長性の可能性や衰退の時期をつかむことが中心となります。

 日本の企業の全業種平均の売上高伸び率は製造業平均でも1.14%、過去5年間平均増収率で0.6%となっています。
 売上伸び率をみる場合、大きい会社ほどそう簡単に伸び率は大きくならないということです。

 売上高の金額そのものを念頭において伸び率を評価するようにしないと、つい実際の実力より低い評価をしてしまいがちです。
 次に、前年度の比較だけでは十分でなく、できれば過去5年ぐらいの伸び率をヨコに並べて傾向を探るべきです。
 さらに、業界の平均値や、直接の競合他社との比較が大切であることは言うまでもありません。 

 A経常利益の伸びを見るとは

 会社の成長性を測るもう1つの尺度は会社の経常利益です。
 「経常利益伸び率」は次の式でみることができます。 
 

◎経常利益伸び率

(当年度経常利益―前年度経常利益)

前年度売上高

日本の企業の経常利益伸び率は全業種平均では95年9月期で10.12%、製造業では21.72%となっています。
 経常利益率をみる時に気をつけることは、業種平均との比較や、5年ぐらいの長期的推移を見ることに加えて、売上高経常利益率や総資本経常利益率とあわせて分析するということです。 

 

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