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(3)収益性分析

7、人件費には頭が痛い
@販管費をどうするかとは
 日本の場合、営業利益率平均は3%ぐらいです。一方、売上に占める「販管費及び一般管理費」の比率は平均で15%ぐらいで、その6〜7割が人件費です。
 会社が営業利益率を上昇させるには、売上総利益率を高める他販管費及び一般管理費の削減があります。

  
A販管費の中身とは
 販管費及び一般管理費の中身はたくさんありますが、おおむね次のような分類が可能です。

・人件費
・販売促進のための費用
・流通経費
・事務所家賃
・営業活動をするための費用 

 たとえば、販売促進のための費用や流通経費は売上げの増加とリンクして増加するのが普通です。
 このように売上げとリンクして増加する費用を「変動費」ともいいます。
 変動費については、多くの会社では、変動費の単価を下げる努力をしています。
 このように削減努力の果てに、なお残るのは、販管費及び一般管理費の中でも多くの割合を占めている人件費の問題です。

B人件費には頭が痛いとは
 人間というのは一度なれた生活水準は下げられないという特性を持っています。
 経済学ではこれを「ラチェット効果」といいます。戦後、日本人の1人当たりの国民所得は上昇し、世界最高水準になりました。
 この事がいまや企業のコスト競争力に深刻な影響を与えています。
 今多くの日本企業でリストラ・年俸制の導入・退職金制度の見直し等が進められて、どん
どん欧米のやり方を取り入れてきています。
 

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