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(1)貸借対照表を読む
5、勘定科目の意味を正確につかもう
 @説明のためのトリックとは

 貸借対照表を上下で二分割することによって、運転資金と固定資金のそれぞれの資金バランスを知ることができました。
 しかしながら、これには、ちょっとしたタネが仕掛けられていました。
 いまからそのタネあかしをしましょう。

 それは、「金額の大きさを面積で表している」ということです。

 つまり、流動資産が多ければ、流動資産の部分の面積を広く描くことによって、資金バランスというものを表現しようとしているのです。

 なぜ、このようなタネあかしが必要かというと、実際の貸借対照表は「資金の大きさを面積で表したりしない」からです。
 したがって、資金バランスを読む場合には、数字を比較しながら読み取っていくことになります。 

 A勘定科目の意味とは

   貸借対照表をもっと深く読もうとすれば、それぞれの勘定科目の性質を十分に理解して、数字の裏側に隠されたドラマを読み取っていかなければなりません。 
 

 B流動性配列法とは

     勘定科目にはずいぶんといろいろな種類があります。
 これら無数の勘定科目が貸借対照表の上に所狭しと並んでいるわけですが、むやみやたらと並んでいるのではありません。
(並び順も例えば小学校時代は、朝礼は背の低い順に、健康診断のときは、50音順に並んだりしましたね。)

 勘定科目にも配列のルールがあります。
 もっともポピュラーなルールが「流動性配列法」と呼ばれるもので、資産では現金を筆頭に、流動性の高いもの、つまり換金し易いものから順番に並べていく方法です。

 負債も支払わなければならない度合いが高いものから順に、上から下に向けて配列していくことになります。

 この並び方が「資金バランスを読み取る」のに、便利な方法です。 
 

 

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