人違いで隣人を監禁容疑　警視庁、組員ら５人逮捕

　マンションに押し入り人違いで住人を連れ去って監禁したとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は２３日までに、監禁致傷などの疑いで韓国籍の指定暴力団山口組系組員申昌吉容疑者（３４）＝川崎市中原区小杉陣屋町＝ら５人を逮捕した。

　調べでは、申容疑者らは９月１７日午前１０時半ごろ、東京都町田市原町田のマンション１階の部屋にベランダから押し入り、会社員の男性（３７）を連れ出してワゴン車に監禁し、暴行するなどした疑い。

　同捜査隊によると、申容疑者は男性の隣に住む知人の部屋に押し入る予定だったが、部屋を間違えたという。男性とは面識がなく、所持していた運転免許証から人違いと分かり、約５分後に数キロ離れた路上で解放した。

　申容疑者は貸した金をめぐり知人とトラブルになっており「（ほかの４人に）集金を依頼しただけ」と容疑を否認しているという。