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対馬は報復心理の対象? 共存と対立の歴史 (1/3ページ)
【ソウル=黒田勝弘】産経新聞の特集「対馬が危ない!」に関し早速、韓国のラジオ・ニュース番組で電話インタビューを受けた。「意図は何か?」「ちょっと大げさではないのか?」「対馬は韓国領との主張はどう思うか?」という。
「日本にとって安全保障などで重要な国境の対馬が、経済的に苦しい状況にあり、韓国との交流関係で副作用に悩んでいるという実情を読者に知らせるものだ」「“対馬は韓国領”というのはやり過ぎだ。日本の国民感情を刺激している」と答えておいた。
通信社の「聯合ニュース」をはじめいくつかの新聞やインターネット・メディアも伝えていたが、産経新聞の気に食わない記事を紹介するときに決まって使われる「極右紙」という修飾語を付けて。
韓国の対馬に対する関心の高まりは、日韓の領土紛争になっている竹島(韓国名・独島)問題からくる日本への“報復心理”と、最も近い“海外観光地”として脚光を浴びているということからきている。
このうち対日報復心理は、韓国で竹島に最も近い鬱陵島(うつりょうとう)に行けば分かる。島には郡当局が管理する「独島博物館」というのがあって観光名所になっている。ところが博物館の入り口に「対馬は韓国の領土」と刻まれたでっかい石碑が建っているのだ。