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この国の政治は何を考えているのか?

熊木秀夫2008/10/23
 東京新聞10月22日2面の記者発『腑に落ちぬ給油継続』の囲み記事が目に止まった。それによれば、2日間の審議で質問は1度だけ。河村建夫官房長官が『給油にかかる20億円がどれだけ大きな意味を持っているか、理解してもらいたい』と答え、それで終わったという。

 給油活動がテロの根絶に役立っているならば、少しは意味もあるだろう。だが理由はともあれ他国に軍隊を派遣することは、侵略と同じだ。どんな立派な名義を塗りつけようと本質は変わらない。テロ根絶の軍事行動はもはや誰が見ても成功しないことははっきりしている。

 同じ新聞の27面には『お産難民首都圏でも』という見出しで、横須賀市(米原子力空母の停泊地)で産科医不足からすでに4年前から300人程度の妊婦が隣接の横浜市などで出産を余儀なくされているという。

 横須賀市は人口42万人。以前は産科施設が9箇所あったものが2004年以後、2病院と1診療所がお産の取り扱いをやめたという。神奈川県内ではお産を扱う病院は3年前78あったものが64へと減った。診療所は2002年に100施設あったものが今年は60施設と4割も減った。

 私は東京新聞しか見ていないから他の県のことはわからないが、要は、医療、特に日本の人口減少に名だたる人々が声を大きくして将来の日本の人口縮小を憂えている。

 だがこの2つの記事を読みながら、日本の政治は、他国に戦争を拡大するために20億円も出す一方で、命を育てるための予算はどうなっているのだ。

 医師不足で妊娠中の女性を受け入れる病院がなくて7箇所も断わられ、最後の病院で出産したが、母親は脳内出血のために死亡したというニュースが飛び込んできた。あわてて世間への申し訳ののための対策がたてられるという。

 一体この国の政治と政治家は何を善とし、何を不可とすべきかを考える力がなくなっているのではないか。

 昨日届いた通販の雑誌の表紙には、アフガニスタンで殺害されたNGOペシャワールの会の伊藤和也さんの遺影を掲げて『伊藤和也さん、あなたは私たちの誇りです』と言葉が添えられていた。そして、「海外のあちこちで貧困や戦争の傷痕に取り組んでいるNGOのみなさん、あなた方は私たちの誇る真の外交官です」と結んでいる。

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