東京都で、出産間近の女性が7つの病院に受入れを拒否され、死亡する痛ましい出来事がありました。札幌市で、もし同じような事が起きても大丈夫なのか、検証しました。
今月、東京都内で脳内出血を起こした妊婦が7か所の病院で受け入れを拒否され、死亡しました。大病院が集まる東京でも妊婦の受入れ拒否が起きたことに衝撃が広がっています。札幌市で同じことが起きても大丈夫なのでしょうか?
(札幌市保健福祉局・飯田晃部長)「リスクの高い妊婦を必ず受け入れ先を確保して市立病院など大きな病院で連携体制をとっています」
札幌市では、生命にかかわる重症の妊婦を受け入れることができる3次救急の病院が6か所あります。この中から、午後7時までに受け入れ可能な病院を確保するといいます。
(札幌市保健福祉局・飯田晃部長)「どこの病院が受け入れるかすぐわかりますので救急隊が病院を探す時間を短縮できる」
これに対し、札幌市産婦人科医会は東京のようなケースは札幌でも起こりえると指摘します。
(札幌市産婦人科医会・遠藤一行会長)「対応可能だったが、別な患者が来れば対応できなくなる。瞬時に変わってしまう」
刻々と状況が変化する救急の場合いつでも受け入れ可能な体制が必要だといいます。
(札幌市産婦人科医会・遠藤一行会長)「市立病院などで必ず空きベッドを確保する、いつ入ってきてもいいように空けておく」
医師不足の問題が解決されない限り産婦人科の救急体制は綱渡りの状態が続いています。
(2008年10月23日(木)「どさんこワイド180」) |