2008年10月23日 18時26分更新
大阪市は、繁華街のキタとミナミの放置自転車について、今後3年間かけて撤去の回数を増やしたり商店街に駐輪場の設置を呼びかけたりして対策を強化することにしました。
内閣府が、去年行った駅周辺の放置自転車の調査で、大阪市は、およそ5万台と2位の横浜市の2万4000台の2倍以上あり、全国の都市で最も多くなっています。このため大阪市は、特に、駅や百貨店などが集中するキタとミナミを重点地区にして向こう3年間放置自転車対策に乗り出すことにしたものです。
平松市長は、23日の記者会見で「自転車は便利だが、大阪の玄関口の景観があまりにも悪すぎる。ワースト1の返上を目指して市民と協力して徹底的に取り組みたい」と述べました。
具体的な対策としては、▼自転車放置禁止区域で定期的に行われている撤去作業の回数を現在の月1回程度から最高で5回にまで増やすこと▼市や区役所と商店街や企業が協定を結んで従業員や客が利用する駐輪場の整備を進めたり、駐輪場のない場合は自転車の利用の自粛を呼びかけること▼さらに必要があれば大規模な事業所については駐輪場の設置を義務づける条例を新たに制定することなどが計画されています。
大阪市では放置自転車の撤去や駐輪場の整備などの対策にことしも年間10億円の予算が投入されているということで、早ければことし12月から対策を強化し、来年秋には放置禁止区域をさらに拡大して、放置自転車を一掃したいとしています。