研究や地域医療を紹介するテレビ番組を開始―札医大
札幌医科大学(今井浩三学長・理事長)は10月から、地元テレビ局の北海道放送と共同で、同大の研究や地域医療への取り組みを紹介するユニークなテレビ番組をスタートさせた。総合大学では、東北大学がすでに同様の取り組みを始めているが、札医大の広報によると「単科の医大では全国初」という。
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今春、同局プロデューサーが「先進医療や地域医療に関する医大の取り組みを紹介したい」と大学側に提案。大学側は、「一般に知られていない大学の研究や診療について広く知ってもらうこと」ができると協力を決めた。特に患者や医学部の受験生に向けた広報効果を期待している。
番組は「もんすけ医の1BAN!〜札幌医科大学の挑戦〜」と題し、同局の人気キャラクターが専門的な内容をわかりやすく解説するというスタイル。10月6日に第1回の放送が始まり、初回はがんの免疫治療、2回目は再生医療に関連した研究を紹介した。今後は先進医療の研究だけでなく、医学生チームによる実習の様子など地域医療に関係した内容も放送する予定という。
放送時間は5分間で、毎週月曜の夜7時54分から、道内各地で放送するほか、翌朝には同局のホームページ(http://www.hbc.jp/tv/ino1ban/)でも見ることができる。
同大の広報によると、がんの免疫治療の放送では、番組後に「ワクチンを使いたい」と患者から問い合わせがあるなど反応は上々という。
同局の担当プロデューサーは「難しい内容をやさしく伝えることは大変だが、ゴールデンタイムの放送なので、子供が見てもわかる番組を目指している」と話している。
更新:2008/10/23 13:50 キャリアブレイン
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