マレーシア経済ニュース
【クアラルンプール】 国内第2位の金融大手CIMBのナジル・ラザク最高経営責任者(CEO)は14日、今後のマレーシア経済について、国民総生産(GDP)成長率は鈍るものの、景気後退までには至らないという見解を発表した。 同氏は、マレーシアの金融機関は国内融資の拡大を最重視し、国際金融市場進出が限られていたため、幸運にも欧米の景気後退、経済低迷の影響を直接に受けなかったと分析。しかし間接的な影響として、2009年のGDP成長率は低くなると予測した。 CIMBリサーチは10月初旬に来年のGDP成長率予測を修正、先に予測した5%よりも低い3%という数値を発表している。 同氏はまた、欧米の景気後退の間接的な影響は既に現れており、輸出の減少がその影響のひとつだと指摘した。しかしながら、国内の大手銀行における自己資本比率は10%、総自己資本比率は13%を維持しており、それぞれの最低比率である4%、8%を大きく上回っているため、金融業界は依然堅調を維持すると予想。融資活動は並み程度であると予想した。 加えて同氏は、マレーシアはアジア金融危機の経験を生かし、欧米の状況に今のところうまく対処していると評価。アジア金融危機の際にマレーシアが導入した数々の救済措置は、「自由市場の敵」などと批判されたが、これらの規制が昨今の経済状況を切り抜けるための盾になっていると語った。好調なイスラム金融も国内金融機関に利益をもたらしていると指摘、現在の世界経済は欧米主導型からアジア・中東主導型への移行時期だと語った。
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