東京の芸術家集団が広島市上空に原爆を意味する「ピカッ」の文字を描いた表現行為で、学芸員が関連の現場に立ち会った市現代美術館(南区)の原田康夫館長は22日、「学芸員が知っていながら止めなかった。おわびしたい」と陳謝した。芸術家集団にも謝罪するよう促した。
市、美術館を管理する市文化財団、美術館がこの日朝、対応を協議。市民局の島本登夫局長と酒井義法財団理事長が、美術館の神谷幸江学芸担当課長に「被爆者の感情への配慮が必要だった」と口頭で注意した。近く被爆者団体に謝罪する方針も決めた。
この後、原田館長が、芸術家集団「Chim←Pom(チン←ポム)」のメンバーを美術館に呼んで市民に謝罪するよう求めた。了承したリーダーの卯城竜太さん(31)は「自分たちなりに時間をかけて(方法を)考えたい」と話した。
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