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妊婦死亡 土曜日でチェックなし 最新情報反映できず

 東京都内で7カ所の病院に受け入れを断られた妊婦(36)が出産後に脳内出血で死亡した問題で、最初に拒否した都立墨東病院の当直医が受け入れ可能な病院を検索したシステムは1日2回以上の更新しか義務付けられていないことが23日、分かった。

 当直医が検索し、「受け入れ可能」として妊婦のかかりつけ医に教えた東京慈恵会医大病院など3病院はいずれも「満床」や「処置中」の理由で断っていた。検索システムの情報が最新の診療態勢を反映していなかった形で、都は当時の状況を調べている。

 都によると、検索システムは病院ごとに「産科空床」「ハイリスク患者」「産科手術」などの項目に○か×を表示。土日も含め、1日2回以上の更新を義務付け、病院側が更新を怠ると、その病院のシステムには警告画面が表示され、使えなくなる。

 都は平日は更新されたかどうかをチェックし、更新されていなければ病院に電話をかけて注意を促しているが、妊婦が搬送された4日は土曜日でチェックしていなかったという。

 受け入れを断った日赤医療センターは「専用の六ベッドがすべて埋まっており、別の母体搬送を受け処置中だった」と説明。東京慈恵会医大病院は「母体、胎児の両方をケアする可能性があると判断したが、新生児集中管理治療室が満室だった。システムに入力していなかったことはない」とし、慶応大病院は「受け入れられる態勢だったが、感染症の疑いがあると判断し、個室ベッドを探したが満床だった」と話している。

[ 2008年10月23日 12:21 ]

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