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産科患者の救急 「受け入れない方がいいと医者が相談?」<テレビウォッチ>妊娠9か月で脳内出血を起こした都内在住の女性(36)が、8つの大きな病院に救急搬送を次々と拒まれて亡くなった事態をどう受け止めるか、スタジオ陣のコメント―― 中原英臣(医学博士・ゲスト)「土日祝日は東京といえども産科・小児科は無医村と考えた方がいい」 鳥越俊太郎「産婦人科医は、母体と胎児、2つの命を見なければいけない。今回の場合、当直医が1人いたのに断ったのは、母体の処置と胎児の帝王切開の両方を1人ではできないと判断したのだろう」「医療事故が起きると、訴訟のために産婦人科医は天国から地獄に落とされる。ハイリスクで、しかも少子化が進んで将来性もあまりないこともあって、10年前に比べて、産婦人科医は1割、日本全体で1万人減っている。1日も早く手を打たないと、またこんなことになる」 江上剛「まさか、緊急性、リスクが高い、特に産科の患者は受け入れない方がいいと、お医者さん同士が相談しあっている、という話ではないでしょうね」 中原「そこまでは行っていない。政治の問題だ」 石丸幸人「行政的な問題だとしたら、行政による犯罪といってもいいくらいだ。命の問題は行政にとって最優先の話だ」 白石真澄「国は平成19(2007)年にも医師不足対策に92億円をつぎ込んでいるが、効き目がきいてくるのが遅い。今から医師を増員しようとしても1人前になるのに10年かかる。こういう事態になるのは目に見えていた。産婦人科・小児科医の医療報酬を上げるべきだ」 ――赤ちゃんの助かったことが唯一の救いだったが、亡くなった女性の家族は、かかりつけの産婦人科病院を介して「今後、子どもの顔を見ることのできない母親をつくってほしくはない」というメッセージを寄せた。悲痛のほどは察するにあまりある。 文 ボンド柳生
| 似顔絵 池田マコト
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