妊婦死亡問題 受け入れ拒否した都立病院と要請した産婦人科医との間で認識に食い違い
脳内出血を起こした出産間近の女性が10月、7つの医療機関から次々と受け入れを断られ死亡した問題で、受け入れを拒否した都立病院と、受け入れを要請した産婦人科医の間で、認識に食い違いがあることがわかった。
10月4日夜、都内に住む36歳の女性は脳内出血を起こし、都立墨東病院など7つの医療機関から次々と受け入れを断られたあと、赤ちゃんを出産してから3日後に死亡した。
都立墨東病院は「結果からすれば、この方は本当に残念な結果。頭痛のことは、重大に取り扱えばよかったと」と話した。
これに対し、女性のかかりつけの産婦人科医は、激しい頭痛の症状を伝えたと反論している。
五の橋産婦人科の担当医は「下痢、嘔吐(おうと)、一番激しい症状としては頭痛です。頭が痛くて、痛くて、七転八倒している状態をお伝えしました」と話した。
墨東病院は、リスクの高い妊婦に対応する都内9カ所の「総合周産期母子医療センター」に指定されているが、医師不足のため、7月から土日は1人態勢で、緊急の手術は原則として断っていた。
東京都は、一連の経緯に問題がなかったか調査している。
(10/23 06:13)