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2008/10/23 11:15 KST
米同胞の韓国への送金が急増、ウォン安・ドル高で


【ニューヨーク22日聯合】最近のウォン安・ドル高により、米州居住の韓国人や韓国系住民による韓国向け送金が急増している。対ドルのウォン相場が1ドル=1400ウォンまで下落し、1、2カ月前に比べても3〜4割近くドルの価値が跳ね上がった上、韓国の定期預金や株式などに投資すれば為替だけでなく利息や収益でも利があるという判断から、韓国に投資先を移しているためだ。特に同胞が多く住むカリフォルニア州からの送金が大幅に増えたという。

 ニューヨークで大型飲食店を経営するある同胞は、「韓国の不動産価格が下がり、ウォンも大幅に下落しており、今、韓国に不動産を買っておけば大きな利得が得られると考える同胞が多い」と話す。ロサンゼルスに住む別の同胞も、米株式市場が底を打ったと見た場合、韓国の株式市場も同様と考えられ、ウォンの価値が大きく下がっているこの時に韓国の株式市場に投資すれば、景気が好転し株価やウォンが上昇した場合、大きな利得が得られるとの見方を示している。

 新韓アメリカ銀行の送金実績をみると、最近は昨年の同じ時期に比べ2〜3倍ほど増えていることが分かる。昨年9月に米国から韓国への送金額は2105万ドルだったが、今年9月は2572万ドルと1.22倍となっている。さらにウォン相場下落が始まった10月の場合、21日現在で3985万ドルの送金があり、昨年同月の1562万ドルに比べ2.5倍に増えている。この勢いが続けば、送金額は月末までに少なくとも昨年の3倍以上に増えると銀行関係者はみている。送金件数も昨年10月は879件だったのが、今月は1519件と大幅に増えた。

 一方、韓国から米国への送金額は2〜3割減った。韓国からの送金額自体は同水準だが、為替相場のため目減りしている。

 こうした状況から、米国の同胞を取引先とする韓人系銀行は送金と連携させた金融商品を開発し販売に乗り出している。新韓アメリカ銀行のマーケティング責任者によると、為替相場の利だけでなく、米国より相対的に利率が高い点に着眼し、韓国の定期預金などにドルを預け入れできる商品がすでに販売されていたり発売予定だ。