2008年 10月 22日
薬害肝炎訴訟 岡山の原告が国と和解
岡山の薬害肝炎患者らが国と製薬会社に対し、損害賠償を求めている裁判で、22日、原告の1人と国との間で和解が成立しました。提訴から約4ヵ月でのスピード和解です。和解協議は岡山県内に住む40歳代の女性患者と国の間で行われ、国が女性に2000万円の損害賠償を支払うことで和解が成立しました。提訴からわずか4ヵ月での和解となりました。この裁判は岡山の薬害肝炎患者ら6人が国と製薬会社に対し、総額で3億8500万円の損害賠償を求めているものです。和解協議は今年1月に成立した薬害肝炎救済法に基づき、行われています。弁護団では今回の和解成立によって今後の和解協議に弾みがつけばと話しています。

収賄の社保庁元職員に実刑判決
滞納した健康保険料を支払わずに済む方法を教えた見返りにわいろを受け取ったとして、収賄などの罪に問われている社会保険事務所の元職員に岡山地方裁判所は22日、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、倉敷東社会保険事務所の元主任社会保険調査官、横田隆臣被告(49)です。判決によりますと、横田被告はおととし、健康保険料など約600万円を滞納していた倉敷市の会社役員に「別の会社を立ち上げ、土地と所有権を移せば支払わずに済む」と教え、見返りに200万円のわいろを受け取るなどしたものです。22日の判決公判で岡山地裁の高山光明裁判官は「社会保険庁職員として職責に真っ向から反する行為で、国民の信頼を大きく損なう反社会的なもの」と述べ、懲役3年、追徴金200万円の求刑に対し、懲役2年、追徴金200万円の判決を言い渡しました。

丸亀港死体遺棄事件で男を再逮捕
同級生の遺体を海に捨てたとして死体遺棄の疑いで逮捕された丸亀市の男がこの同級生を殺害した疑いで22日、警察に再逮捕されました。再逮捕されたのは丸亀市川西町北の配管工、富永公紹容疑者(38)です。警察によりますと富永容疑者は今年1月25日ごろまんのう町にある道の駅の駐車場付近で小中学校の同級生で高知市の無職、中平貴之さん(当時37)の胸や背中などをドライバーで刺し殺害した疑いです。警察の取り調べに対し、富永容疑者は「中平さんが持っていたドライバーを奪い取り、刺して殺した」と供述し、容疑を認めているということです。凶器のドライバーはまだ見つかっていませんが、富永容疑者は丸亀港の植え込みに捨てたと供述しており警察が発見を急いでいます。

新岡山港と土庄港フェリー運賃値上げ
原油価格の高騰の影響で岡山市の新岡山港と小豆島の土庄港とを結ぶフェリーの運賃が来月から値上げされることになりました。値上げされるのは両備ホールディングスと四国フェリーが共同運航する岡山市の新岡山港と小豆島の土庄港を結ぶ定期フェリーです。大人の運賃が165円アップの1000円に、子供の運賃は80円アップの500円になります。また乗用車やオートバイなどの運賃も現在より10%から25%値上げされます。燃料費が前回値上げした16年前の約3倍に高騰していることや利用客数が減少したことなどが値上げの理由で双方の会社が運輸局に申請し、許可されました。値上げは来月1日から行われます。

真庭市で大相撲巡業
4年ぶりに岡山に人気力士が集まりました。大相撲秋の巡業が22日、真庭市で行われ、横綱白鵬や高見盛などが力強い取り組みを披露し、会場を沸かせました。午前中はちびっこ相撲が行われ、地元の小学生が横綱や3役に果敢に挑戦。小さな体で懸命にぶつかりますが、軽々と持ち上げられ、振り回されます。しかし子供たちが力を合わせて力士を押し倒すと、会場からは大きな声援が上がりました。幕内力士の取り組みでは、はじめに横綱白鵬が勇壮な不知火型の土俵入りを披露し、開幕を飾りました。琴欧州や高見盛など人気力士の取り組みが始まると、観客たちはひいきの力士に声援を送り、会場の熱気は最高潮に。そして結びの一番では白鵬・琴光喜戦が行われ、会場を訪れた約3000人の相撲ファンを魅了していました。

月探査機「かぐや」のレプリカ展示始まる
活動場所ははるかかなたの宇宙です。月を探査する日本の人工衛星、「かぐや」のレプリカが22日から岡山市で展示されています。これはコンピューターシステムのソフトを開発する岡山のグループが日本が誇る最先端の技術を紹介しようと行っているもので10分の1サイズの「かぐや」のレプリカが展示されています。去年9月に打ち上げられた「かぐや」は1969年のアポロ計画以来となる本格的な月の探査機として世界各国から注目されています。「かぐや」の周りには「おきな」と「おうな」と名付けられた2つの副衛星がまわり、宇宙での活動の仕組みがわかりやすく展示されています。また、かぐやから撮影した神秘的な地球の映像も紹介されています。この展示は岡山市のママカフォーラムで23日まで行われています。

読書の秋 古本掘り出し市
食欲、芸術、スポーツと秋の楽しみ方はいろいろありますが、こちらは読書です。約3万冊の古本を集めた掘り出し市が22日から岡山市ではじまりました。岡山市の岡山シンフォニービルでは文庫本や小説など様々なジャンルの古本、約3万冊が販売されています。中にはなかなか手に入らない珍しいものもあります。こちらは東京オリンピックの記事が掲載された1964年10月10日の新聞。こちらの80年代のファッション雑誌はファッション関係の人が買い求めるそうです。このほか美術書や写真集などが掘り出し市ならではの格安価格で販売されています。秋の古本掘り出し市は岡山市の岡山シンフォニービルで今月27日まで開かれています。

浅口市寄島町でアッケシソウ見ごろ
国のレッドデータブックで絶滅危ぐ種に指定されている植物、アッケシソウが浅口市で赤く色づき、秋の深まりを告げています。アッケシソウは高さ20センチほどのアカザ科の一年草で、塩分を含んだ干潟などで育ちます。国のレッドデータブックで絶滅危ぐ種に指定されていて、本州では浅口市寄島町の寄島干拓地が唯一の自生地です。昼と夜の温度差が大きくなってくる毎年10月上旬ごろから色づき始めます。サンゴのように見えることから別名サンゴ草とも呼ばれていて、今年も15アールの群生地一面を赤く染めています。このアッケシソウは今週いっぱい、楽しめるということです。