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クーポン内容で魅力的なのは――「食べ物全品半額」「商品単品150円引き」?

クーポン内容で魅力的なのは――「食べ物全品半額」「商品単品150円引き」?
"ケータイクーポンをよく利用する場所(出典:朝日大学マーケティング研究所)"
 紙やケータイのクーポンを使ったことがある人(10代〜30代)は、どんな場所で利用しているのだろうか。紙のクーポンの利用者(88.0%)に、よく利用する場所を聞いたところ「ファストフード」が最も多く77.6%、次いで「ファミレスなど飲食チェーン」(43.5%)、「居酒屋、イタリアン、フレンチなど」(33.1%)であることが、朝日大学マーケティング研究所の調べで分かった。

 よく利用する紙のクーポンの形態は「折込チラシ・ポスティング」(56.2%)という人が多く、以下「フリーペーパー」(50.8%)、「店頭・レジで配布されるもの」(50.3%)、「PCでプリントアウトするもの」(47.4%)と続いた。年代別で見ると、10代は「折込チラシ・ポスティングチラシ」、20代は「フリーペーパー」、30代は「PCでプリントアウトするもの」を利用する人が多いようだ。

 ケータイクーポンを利用する人(57.1%)に、よく利用する場所を聞いたところ「ファストフード」が最も多く68.2%、次いで「ファミレスなど飲食チェーン」(27.6%)、「CD・ビデオレンタル店」(24.5%)、「居酒屋、イタリアン、フレンチなど」(21.3%)という結果に。紙またはケータイのクーポンを利用する人は、ファストフードやファミレスなどで使っている人が目立っている。

 インターネットによる調査で、首都圏在住の15歳(高校生以上)〜39歳未満の男女501人(男性251人、女性250人)が回答した。調査期間3月7日から3月10日まで。

●紙のクーポンとケータイクーポンの比較

 紙またはケータイのクーポン、それぞれにメリット・デメリットがあるだろうが、利用者はどのように考えているのだろうか。ケータイクーポンの利用者は「かさばらない・邪魔にならない」「持ち運びやすい」「必要になった時すぐに提示できる」などのメリットを挙げたが、「店に提示するのが面倒」という声も多かった。一方、紙のクーポンを使っている人は「ケータイクーポンより使えるものが多い」という意見が目立った。

 店舗選びにおいて、クーポンの有無が特に影響するのは、「ファストフード」(23.8%)や「CD・レンタルビデオ店」(18.3%)、「ピザ、寿司などのデリバリーサービス」(14.2%)などが多かった。「スーパー」「家電量販店・ホームセンター」「コンビニ」では、クーポンを利用する人は少ないため、店舗選びの影響は小さかった。

 ファストフードやファミレスのクーポン内容として、特に魅力的なのは「商品単品150円引」(45.7%)、「ドリンク無料」(44.5%)だった。「商品単品50円引き」に魅力を感じる人は11.2%に対し、「商品単品100円引き」では約3倍の33.5%。また居酒屋などの飲食店では、「食べ物全品半額」(60.9%)、「お会計より20%引き」(47.9%)、「お会計より1000円引き」(46.1%)だった。このほか「お会計より5%引き」に魅力を感じる人は7.0%だったが、「お会計より10%引き」では21.2%と約3倍増加した。

 朝日大学マーケティング研究所は「ケータイクーポンはファストフードを中心に、10〜30代の若年層に広がっているが、『店への提示が面倒』『使えるものが少ない』など、デメリットも多い。またケータイクーポンは自ら探して携帯電話に保存して使う傾向があり、消費者の能動的な行動がうかがえる」と分析している。
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