10月21日のながさきニュース
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長崎新聞
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松浦からユニーク公用車発進! 車体一面にトラフグ、アジ、サバ
| 車体に有料広告を載せた松浦市の議会公用車=松浦市役所 |
松浦市議会の新しい議会公用車が十月から、車体に有料広告を掲載して走りだした。十七日に視察で訪れた全国市議会議長会は「全国でも珍しい取り組みで、効果を期待したい」と注目している。
議会公用車は市がほかの公用車と一括で管理。これまでの黒塗りの五人乗りセダンが八月で車検切れになったのを機に、燃費が良い八人乗りのハイブリッド車への買い替えを決定。さらに議員らが有料広告で購入費やガソリン代を賄うことを提案した。
議会事務局は広告掲載要綱を制定し、市内企業などに公募。十二の企業、団体が名乗りを上げ、ボンネットや両サイドのドアだけでなく後部や天井部分にも広告を掲載。一年契約で約七十六万円の収入を見込んでおり、維持費やガソリン代などに充てる。また、同事務局の試算では、車体広告を見た人の1%が松浦を訪れると約三千二百万円の経済効果があるという。
これまでの黒塗りセダンから一転、新しい議会公用車はトラフグやアジ、サバなど松浦の名産を全体にあしらったにぎやかな外観に。全国市議会議長会のメンバーも「公用車のイメージを覆すユニークな車両」とほおを緩める。同車両は県外を走る機会も多く、中塚佑介議長は「経費削減と同時に松浦のPRにも一役買いたい」と意気込む。
議会主導で始まった今回の取り組みだが、市も同調し、今後は市長公用車やほかの公用車についても広告募集を進め、財源確保を図っていく。
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