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「新潮45」宮本太一新編集長に聞く ジャーナリズムへ回帰

2008.10.2 07:50
このニュースのトピックス週刊誌・月刊誌
「新潮45」の新編集長、宮本太一氏「新潮45」の新編集長、宮本太一氏

 朝日新聞の「論座」、講談社の「月刊現代」が休刊を決めるなど、月刊誌の苦境が伝えられる中で、新潮社の「新潮45」が編集長に事件畑のエースを据え、巻き返しを図ろうとしている。

 1日付で中瀬ゆかり編集長(44)からバトンを渡されたのは宮本太一氏(42)。平成4年に入社し、「フォーカス」「週刊新潮」の記者を経て17年に「新潮45」の編集者となった。これまでに記者としてオウム真理教事件、酒鬼薔薇事件などの取材にかかわってきた。

 「月刊誌の環境が厳しいのは事実ですが、『文芸春秋』は売れており、希望はあると信じています。ライバルは『文芸春秋』です」

 巻き返しに向けて宮本氏は「新潮ジャーナリズム」への回帰を強調する。

 「タブーを恐れず、事件がはらむ意味を自ら判断して独自の切り口で読者に示してゆきたい。名前のあるライターの起用はもちろんですが、将来を考えて若いノンフィクションライターを育てる器にもなりたいですね」

 中瀬編集長は、30代、40代の知的好奇心を持つ女性をターゲットに事件やセックスを大胆に取り上げた。そのねらいは成功したが、部数増にはつながらなかったのも事実。宮本氏はどう舵(かじ)を切ろうとしているのか。

 「若い読者はそれほど意識していません。キャッチフレーズは『人間力向上月刊誌』。読者自身が事象を洞察する力、ひいてはよりよく生きる力をつけてもらえるような雑誌にしたい。表紙、基本レイアウトは大幅に変更し、活字も大きくします」

 宮本氏が手がける11月号は18日に発売される。(桑原聡)

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「新潮45」の新編集長、宮本太一氏
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