麻生太郎首相が連夜のようにホテルのバーなどで続けている会食が波紋を広げている。首相は「これまでのスタイルだし、これからも変えるつもりはない」との意向を強調。しかし、野党からは「庶民感覚から懸け離れている」(福島瑞穂社民党党首)などと批判の声も出ている。公務が終わると首相は、レストランや料亭、ホテルのバーなどに出掛けるのが通例。店を替えて飲み直す「はしご酒」もしばしばだ。
こうした首相に対し、民主党の簗瀬進参院国対委員長は22日午後の記者会見で「そういうところで本当の庶民の心は分からない。国民生活の基本的な情報からは遠ざかっていくのではないか」と批判。国民新党の亀井静香代表代行は「(民主党が国会で柔軟路線だから)首相はしめしめと深夜まで高級バーをはしごし、うまい酒を飲んでいる」と皮肉った。
一方、首相自身はどこ吹く風といった様子。同日昼、記者団から夜の会合について質問を受けた首相は「たくさんの人と会うときにホテルのバーは安全で安いところ」などと麻生流の貫徹を宣言した。首相周辺は「首相に就任する前からのライフスタイル。リラックスするために必要」と説明する。
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