北京(AP) 毛皮を取るために中国で飼育されているタヌキが、メラミン混入飼料のため腎臓結石を起こし、約1500匹と大量死していると、中国の地元紙が19日に伝えた。過去2カ月間にひとつの村だけで発生した事態だという。
この事態に、死んだタヌキを解剖して原因などを調べた瀋陽農業大学の教授はAP通信に対し、メラミンが原因だとは直接回答しなかったものの、飼料からメラミンを検出し、タヌキから見つかった結石の25%がメラミンから出来ていたと説明。因果関係がある可能性が高いと話している。
中国産の乳製品から検出されたメラミン問題では、中国国内だけで約5万4000人の子供の健康状態に影響がでているほか、世界各国に輸出されているため、被害が拡大している。