新説尽きない古戦場史跡 
メイ子のぶら〜りウオーキング

 ■桶狭間周辺(名古屋市、豊明市)
 今回は愛知県観光協会企画の「トコトコ東海道」桶狭間に参加。総勢30人余りで「とことこ」歩いた古戦場から有松までの様子をリポート。
 午前9時30分に名鉄前後駅に集合。簡単な確認事項と説明が終わり出発! まず向かった先は江戸後期に建てられた商家。白いしっくいの壁と黒い格子戸のコントラストが美しく、どっしりした風格を感じる。そのすぐ近くの「御菓子司 久乃屋」で「古戦場最中(もなか)」とお茶をごちそうになる。
 久乃屋の前の市場地蔵は二またに分かれる辻にあり、かつての旅人の目印になっていた。当時は左手に村が広がっていたとか。なるほど、区画の感じにその面影が多少残る。
 そこから北の戦人塚へ。民家の真っただ中にある戦人塚では地元区長の高橋さんに桶狭間のあらましと史跡を守り伝える様子を伺う。戦人塚に葬られた桶狭間合戦の戦死者は今川方の人間が多いだろうとのこと。実際にここに人が眠っているのだと思うと戦の史実がぐっと身近になる。

 ■歴史談義に花が咲く
 そこから国道1号に沿う旧道で桶狭間古戦場跡へ。中京競馬場前駅を抜けたすぐ南が古戦場公園だ。ここでも郷土史研究家の後藤先生に話を伺った。何と新説桶狭間の話も飛び出し、興味が尽きない。実際の戦場はもっと広い範囲にわたり、地形の謎もいまだに解き明かされていない。
 すぐ先の高徳院では親子2代にわたり桶狭間合戦の研究を続けられている住職の話を伺う。何と、またもや新説桶狭間が。それぞれの説に説得力があり、興味をかきたてられる。こんな裏話を聞きながら歩けるのもグループウオーキングの醍醐味(だいごみ)なのだ。
 古戦場を堪能した後は以前も紹介した職人の町、有松へ。ここからは弥次喜多さんも登場! にぎやかな道中となった。トコトコ東海道クーポンを利用し昼食を取りながら、本日の行程を振り返り、歴史談議。気持ちのいい汗と歓談の楽しさが秋の1日を彩った。
【写真説明】桶狭間古戦場跡、実際の戦場はもっと広い範囲に及んでいたそうだ

(2008年10月22日更新)


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