イタリア料理のファミリーレストランをチェーン展開する「サイゼリヤ」(埼玉県吉川市)のピザから微量のメラミンが検出された問題で、正垣泰彦社長が21日午前、神奈川県大和市の神奈川工場で記者会見し、問題のピザ生地を使った商品を食べた客に、店頭で代金を返還する方針を明らかにした。
対象は9月25日から10月2日までに東日本の15都道県、542店舗で出された「マルゲリータピザ」など5種類のメニューを食べた客で、レシートがなくても、申し出た客には21日から返還する。
サイゼリヤによると、メラミンが検出されたのは中国・広東省の「金城速凍食品有限公司」が製造し、食品会社「ザ・ベスト創食」(東京都大田区)が輸入した冷凍のピザ生地。
メラミンが検出されたのと同じ8月9日に製造された商品が、9月25日から静岡より北海道にかけての各店舗に約5万4000食分出荷され、10月2日までに提供されていたため、同期間を返還対象にした。
正垣社長は「関係者、お客さまに多大な迷惑をかけ、すべてのことが後手になったことをおわび申し上げる」と謝罪した。