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NIKKEI NET

米ヤフー、人員10%追加削減 ネット広告不振で7−9月64%減益

 【シリコンバレー=村山恵一】米ヤフーは21日、全従業員の10%にあたる1500人以上を年末までに追加削減すると発表した。同日まとめた7―9月期決算はインターネット広告事業が振るわず、純利益が5400万ドル(約54億円)と前年同期比64%減少した。支出を抑え収益回復を急ぐが、金融危機による世界経済の冷え込みが再建への強い逆風となりそうだ。

 詳細は不明だが人員削減は世界の従業員が対象となり、年4億ドル以上の経費カットを見込んでいる。同社は1月にも全従業員の7%削減を発表しており、ネット広告システム刷新などの効果を十分に引き出せないまま、追加リストラを迫られた。

 7―9月期の売上高は1%増の17億8600万ドル、1株利益は0.04ドル(前年同期は0.11ドル)だった。金融や自動車などの広告主が経費を絞り込んだ影響で主力の画像広告が3%の増収にとどまり、サービス開発や販促のコスト増を吸収できなかった。2ケタの増収増益だったネット検索最大手グーグルとの開きが鮮明になった。 (10:09)

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