【上海・共同】中国遼寧省瀋陽市の村で過去2カ月間に、毛皮用に飼育されているタヌキ460匹以上が有害物質メラミンの入った飼料を食べて死んだ。中国紙、南方都市報が21日までに伝えた。
同紙によると、約20の飼育業者がいる村で8月中旬以降、タヌキが相次いで死んだ。解剖の結果、腎臓結石の症状を呈していたことが判明、飼料を調べたところ、メラミンが検出されたという。
メラミンによる粉ミルク汚染事件が起きた中国では、メラミンを含んだ飼料が違法に生産されていたことが当局の調査で判明。日本の農林水産省は中国産飼料を輸入する場合、メラミン混入の有無を検査するよう要請する文書を業界団体に出した。
毎日新聞 2008年10月22日 東京夕刊