岡山県がまとめた県内27市町村の07年度国民健康保険事業は、全体の単年度経常収支が21億5700万円の収支不足と、3年連続で赤字になった。赤字は前年度から5増えて22保険者となるなど、各市町村は厳しい事業運営を強いられている。 収入総額は1985億5200万円で、前年比9・8%増。退職被保険者数が増えたことで、保険料・税収入は534億6700万円、同3・1%増となり、退職者の社会保険から交付される療養給付費交付金も513億4300万円、同13・4%増えた。 支出総額は1955億5900万円で同11%増と、収入以上に伸びた。医療費の増加傾向を反映し、保険給付金は1284億9100万円、同8・5%増となった。 単純な収入と支出の差は、29億6100万円の黒字決算だが、基金繰入金や前年度からの繰り越しなどを除いた単年度経常収支は21億5700万円の赤字。黒字は玉野市、里庄町、美咲町、新庄村、西粟倉村のみだった。