「100%を求めるのは大変厳しい。苦渋の選択だった」。長野赤十字病院付属上山田診療所の引き受け先が内定し、近藤清一郎市長は、複雑な選定過程をこう振り返った。選定の決定打は「財政支援不要」だった。
一方、地域住民団体は「大変がっかり」と肩を落とした。入院患者対応が可能な2次救急を熱望していたためだ。新医療法人は2次救急対応に「数年かけて」と検討する意向を示したとされるが、具体的なことは不明だ。「今後の交渉で市民の要望を伝える」と近藤市長。少しでも100%に近づく努力を続けてほしい。(明)
毎日新聞 2008年10月22日 地方版