今月4日、東京で脳出血と見られる症状を訴えた出産間近の女性が、8回、病院に受け入れを断られ、その後、死亡していたことがわかりました。
今月4日午後7時ごろ、妊娠中で出産間近の都内の36歳の女性が、頭痛や下痢・嘔吐などを訴え、江東区のかかりつけの産婦人科に救急搬送されました。
産婦人科の医師は脳出血の疑いもあるとして、墨田区の都立墨東病院に受け入れを打診しましたが、「受け入れ態勢が整っていない」と断られました。
その後、7つの病院に次々と断られ、およそ1時間後に再度、墨東病院に打診。結局、墨東病院は、別の医師を呼び女性を受け入れました。
この時、すでに女性の意識はなく、帝王切開で出産した後、頭部の手術を受けましたが、3日後、脳出血のため死亡しました。
この日は土曜日で、墨東病院は土日は当直医が1人しかおらず、緊急の手術は原則として断っていたということです。墨東病院を管轄する東京都では、「可能な限り対応したが、大変、残念な事になった。引き続き産科医師の確保に努めたい」とコメントしています。(22日10:47)