「キング」と呼ばれる男を頂点に19億円を荒稼ぎしていた振り込め詐欺集団が警視庁などに摘発された事件で、男の自宅などからおよそ3億8000万円もの現金が押収されていたことが新たに分かりました。
この事件は、仲間うちで「キング」と呼ばれていた戸田雅樹被告が、少なくとも6つのグループを使って振り込め詐欺を繰り返し、19億円を荒稼ぎしていたものです。
警視庁などが関係先を捜索した結果、戸田被告の自宅からは、現金2億4000万円が押収されていたことが新たにわかりました。
また、グループのナンバー2、佐井宏彰被告が他人名義で借りていたトランクルームからは1億1000万円が、当時、早稲田大学の学生で電話をかける役だった男の自宅などからはおよそ2000万円が見つかるなど、これまでに総額3億8000万円に上る現金が押収されたということです。
これまでの調べで戸田被告は、だまし取った金で1個2500万円する高級腕時計や、数百個のアニメのフィギュアなどを購入していたことが分かっていますが、こうした巨額の現金の存在が明らかになるのは初めてのことで、警視庁は保管していた経緯について詳しく調べています。(22日11:13)