宮崎県と熊本県にまたがる国見岳で、19日から行方が分からなくなっていた、日向市の男性ら3人が、無事救助されました。無事救助されたのは、日向市財光寺の宮大工、鈴木和弘さんら3人で、このうち、鈴木さんら2人は、21日朝、熊本県側の登山道に下山してきたところを、JNNの取材班に救助されました。鈴木さんたちは、19日、15人のグループで国見岳に登り始めました。しかし、途中で、鈴木さんの父親がはぐれ、探しに行った3人の行方が分からなくなっていたのです。(鈴木さんの父親は、椎葉村側に自力で下山)救助され、父親の無事を聞いた鈴木さんは・・・(記者)「お父様は自力で夕方に下山されて無事です」(鈴木和浩さん)「よかったー」(その後、父親と再会)(記者)「この2日間はお父さんのことが気になってた?」(鈴木和浩さん)「気になってましたね。良かったですね心配だったんで」(鈴木さんの父)「良かったです。ありがとうございます。みなさんのおかげです」山の中での2日間を、鈴木さんは、どう生き抜いたのでしょうか。(食べ物は?)(鈴木和浩さん)「おにぎりと、ちょとしたおかずが(あった)、キャラメルとか、(江川)直樹さんがウコンの錠剤を持っていたのでそれを飲んだりとか。水は流れてる水を飲んだり」(捜索について)(鈴木和浩さん)「(捜索ヘリの)音は聞こえるんですけど、姿が全然見えなくて」(記者)「火を焚いたり?」(鈴木和浩さん)「もしました。風で(煙が)横に流されて全然上にはいかず」(仲間との会話は?)(鈴木和浩さん)「(江川)直樹さんが励ましてくれた」(記者)「どのような励まし?」(鈴木和浩さん)「『絶対帰れる』みたいな感じで」家族や仲間を思い、生き抜いた2日間。鈴木さんたちの健康状態は、良好だということです。
次期衆院選をめぐる東国原知事の発言です。東国原知事は、21日の定例会見で、衆院選に出馬する可能性について、「限りなくゼロに近い」と述べ、国政転身に否定的な考えを強調しました。(東国原知事)「(Q出馬の可能性は何%ぐらい?)限りなくゼロに近い、ゼロではないが、限りなくゼロに近いです。(Q現実的に実現し得ない数字)そうですね」東国原知事は、定例会見でこのように述べ、次期衆院選に出馬する可能性は、「現実的にはない」との認識を示しました。その一方で、「今のところ考えていない」とする姿勢を変えず、不出馬を明言しない理由については、次のように述べました。(東国原知事)「非常事態になったとする、非現実的かもしれませんけど、候補者がいなくなったり、そういったときに、県民の大多数の負託があれば、私は、この宮崎県、あるいは地方のために、手を挙げなきゃいけない」あいまいな部分を残す、東国原知事の発言を巡っては、「県民の不安や不信につながる」として、一部で批判の声も上がっていますが、知事は、「様々な場面を想定した厳密な言い方」だとして、理解を求めました。
小林市と高原町、それに、野尻町の合併問題です。小林市では、1市2町のトップが出席して、焦点となっている高原町立病院の運営について話し合われましたが、結局、合意には至らず、合併協議会は、休止される見通しとなりました。(堀市長)「合併協議は、最終の段階で不調に終わった」(岡元記者リポート)「西諸1市2町の合併が実現しない見通しとなったのは、ただ一つの懸案だった高原町立病院の運営方法について、最後まで小林市と高原町の歩み寄りが、みられなかったためでした。」小林・高原・野尻の1市2町による合併協議では、これまで、44に及ぶ項目について承認に至っていました。しかし、高原町立病院の今後の運営方法をめぐっては、小林市と高原町の間で、双方の主張が平行線をたどってきました。これは、小林市民病院と高原町立病院の2つの病院の運営体制や、医師の給与などを、合併後に、ほぼ同じレベルに調整することが難しいためで、小林市から高原町に対して、指定管理者制度の導入も求められていました。1市2町のトップらが出席して開かれた、21日の合同会議では、小林市側から提案されていた、高原町立病院への指定管理者制度導入案について、高原町側が住民の意向などをふまえ、回答しました。高原町側が、あくまで、公立病院としての存続を求めたことから、双方の溝は埋まらず、1市2町の枠組みでの合併協議会は、今後休止されることになり、事務局は、11月30日に清算されます。(堀泰一郎小林市長)「1市2町の合併協議については休止にすると、解散とか廃止ではなく、休止することをお互いに申し合わせた」(日高光浩高原町長)「指定管理者制度の導入につきましては、多方面から慎重に検討した結果、医師の確保や制度上の問題、将来に亘って住民に医療サービスが提供できるかを考え、困難であると判断した」一方、野尻町の長瀬町長は、21日の会見の席上で、新たに、小林との1市1町での合併をめざす意欲を示しました。(野尻町・長瀬町長)「小林と野尻との合併調整が整うのであれば、議会及び住民との合意につとめてまいりたい」今回の協議会の休止により、小林・高原・野尻の合併は、4年前に続き、またも、実現の道を閉ざされましたが、今後、新たな枠組みでの合併協議が続くことになりそうです。
県議選に絡む選挙違反事件で、川添博県議の連座制適用を求める裁判が、21日開かれました。証人として出廷した川添県議は、「父、睦身氏から、選挙に向けて指示や指導は受けていない」などとして、連座制は適用されないことを主張しました。川添博県議の実の父親で、元自民党県連会長の睦身氏は、県議選で、長男・博氏を当選させようと、有権者約50人に現金を渡したなどとして、懲役1年6か月、執行猶予5年の有罪判決が確定しています。福岡高裁宮崎支部で開かれた21日の裁判で、証人として出廷した川添博県議は、「選挙に向けて具体的な指示や指導は受けていない」と、睦身氏とともに、事前運動はしていないと主張。さらに、睦身氏が、有権者約50人に現金や弁当を提供した点について、川添県議は、「受付を外れていて、弁当の支給も交通費の支給も認識していなかった」と述べ、睦身氏との間に意思疎通はなく、連座制は適用されないと主張しました。(川添博県議)「(会合では)後継者としてあいさつをしただけ。通常どこででも行われている会合の1コマ。法廷において、真実を述べたので、連座制の適用はないものと信じている」この裁判で、検察側の訴えが認められますと、博県議の当選は無効になり、同一選挙区からは5年間、立候補が禁止されます。次回は、11月19日に最終弁論が行われます。
エコクリーンプラザみやざきの破損問題で、県の外部調査委員会は、10月24日に、最終見解を示すことになりました。施設では、汚水を貯める「調整池」の一部が、地盤沈下により使えない状態となっていて、県が設置した外部調査委員会で、調整池を補修するのか、別の場所に建設し直すのか、協議されていました。県によりますと、外部調査委員会は、10月24日の会合で、調整池の復旧工事の方法について、最終見解を報告することにしていて、工事の費用や工期などついても、一定の方向性が示される予定です。
宮崎市のみやざき物産館で、新そばフェアが始まりました。会場には、椎葉村で収穫されたそば粉が用意され、県庁を訪れた県外の観光客が、香り高い、打ちたての「そば」を味わっていました。(食べてみて…)「自分でもつくるけど全然違う。おいしい」(東京のそばと比べて)「風味が違う、練り方が違うんじゃないかな」「新そばフェア」は、宮崎市のみやざき物産館で、23日まで行われます。
アマチュアシングルプレーヤーの日本一を決めるゴルフ選手権が、21日、宮崎市で開幕しました。今年で34回目となるこの大会には、全国から男女合わせて、約270人のアマチュアゴルファーが出場しています。秋空が広がる絶好のゴルフ日和の中、選手たちは、日頃の練習の成果を発揮していました。大会には、ナショナルチームのメンバーに選ばれている、宮崎日大高校の宮澤亜依選手や、日章学園の香妻琴乃選手も出場!ナンバーワンの座を狙って、大会に挑んでいました。大会は、トムワトソン・ゴルフコースで、22日まで行なわれ、アマチュアナンバーワンをめざして、熱戦が繰り広げられます。
9月、串間市で、海に転落したお年寄りを救助した男性2人に、21日、宮崎海上保安部から感謝状が贈られました。感謝状が贈られたのは、都城市の自営業、宮島二生さんと、宮島さんの娘婿で福岡市の会社員、松倉奨さんです。2人は、9月14日、串間市の福島港で、台風13号の接近に備えて、プレジャーボートを係留中、海に転落した串間市の80歳の男性を見つけ、救助したものです。21日は、宮崎海上保安部で表彰式が行われ、宮島さんに感謝状と記念品が贈られました。(宮島さん)「あと1、2時間遅ければおかしいという感じだった。当たり前のことをしただけ」救助されたお年寄りは、約2時間、海水に浸かっていたため、かなり衰弱していましたが、5日間の入院の後、無事退院したということです。
建築廃材のリサイクルを進めようと、宮崎市で、リサイクルパトロールがありました。このパトロールは、10月のリサイクル月間に合わせ、宮崎市が行ったもので、市や宮崎労働基準監督署の職員など、合わせて23人が参加しました。パトロールは2班に分かれて行われ、このうち、宮崎市の解体現場では、最初に、足場や防音シートが、適正に配置されているかを見回りました。また、建設リサイクル法に基づき、コンクリートやアルミサッシなどの廃材が、きちんと分別されているかもチェックされました。市では、こうしたパトロールを通して、建築廃材の再資源化など、リサイクル運動を進めていきたいとしています。