2008年10月21日 18時48分更新
岡山県や広島県などで、乗用車を狙った盗みを繰り返したとして、窃盗の罪に問われている外国人グループの男に対する裁判で、21日、岡山地方検察庁は「犯行は計画的で悪質だ」として懲役6年を求刑しました。
窃盗の罪に問われているのは、岡山市に住む修理工でブラジル人の寺坂・アレキサンダー・タカオ被告(33)です。
起訴状などによりますと、寺坂被告ら外国人グループ7人は、去年5月から10月までの間に岡山県や広島県などで、工具を使って車のドアをこじ開け、乗用車14台や車内にあった現金など、あわせて2000万円近くの盗みを繰り返したとして起訴されています。
21日開かれた裁判で、検察は「見張り役など役割を分担し、犯行現場に下見に行くなど極めて組織的かつ計画的で、悪質だ。」として懲役6年を求刑しました。
これに対し弁護側は「被告人は結果の重大さを重く受け止めており、ブラジルには待っている家族もいる」などと述べ、情状酌量を求めました。
警察によりますと、このグループは平成14年ごろから岡山県や広島県など9つの府県で400件あまりの盗みを繰り返し、被害総額は3億1000万円にのぼるということです。
寺坂被告の判決は来月25日に言い渡されることになっています。