教員不在になっている佐賀大学法医学教室の准教授に、名古屋市立大講師の小山(こやま)宏義氏(50)が内定したことが21日、分かった。11月1日付で着任予定。同教室の責任者は佐賀県警から司法解剖医の委嘱を受けるのが通例で、同県内で10カ月続いている司法解剖医不在という異常事態は、近く解消されそうだ。
日本法医学会によると現在、司法解剖医がいない都道府県は佐賀、愛媛の2県。佐賀県が解剖医不在となったのは、同研究室の教授が昨年末で退職したため。県警は現在、変死体が出るたびに福岡、長崎県の4大学に搬送し解剖を頼んでいる。
小山氏は1997年から大阪府の非常勤監察医も勤めている。「当面は1人で大学の講義と司法解剖を担当しなければならず、難しい面もあるかもしれないが、頑張りたい」と話している。
一方、佐賀県警は「これまでは遺族への遺体の返還が遅れるなどの支障があった。1日も早く、迅速に司法解剖ができるようにしたい」と期待している。
=2008/10/22付 西日本新聞朝刊=