指定暴力団山口組の有力組織・後藤組(静岡県富士宮市)の後藤忠政(本名・忠正)組長(66)が永久追放の「絶縁」を言い渡された問題で、同組長の処分がより軽い「除籍」で決着したことが捜査当局への取材で分かった。執行部批判の文書を配布した複数の直系組長らも批判を撤回したといい、捜査当局は事態が落ち着きつつあるとみている。
捜査当局によると、後藤組長は9月の誕生日に有名歌手らとゴルフコンペをしたことなどを理由に山口組執行部から除籍処分を受けたが、同組長が不満を訴えたため、絶縁を言い渡された。しかし、執行部が正式決定する前の16日、同組長が除籍の受け入れを申し出たという。