岩の上の雪に残された足跡。かかとの部分は雪が解けて岩が露出している=折笠貴さん撮影
ネパール・ヒマラヤのダウラギリ山群でイエティ(雪男)と呼ばれる謎の動物を追い求めていた「イエティ捜索隊」(高橋好輝隊長、朝日新聞社後援)が、正体不明の足跡を見つけた。足跡を撮影したカメラマンの折笠貴隊員(46)が21日帰国し、朝日新聞社に写真を提供した。
高橋隊長はイエティの正体を類人猿の一種と考えており、「足跡はイエティのものと確信している」と話したと言う。折笠隊員は9月21日朝、稜線(りょうせん)の鞍部(あんぶ)(4465メートル)で岩に積もった雪の上に細長い形の足跡を発見。見つけたのは1個だけで長さ18センチ、幅8センチあり、指の形がはっきり残っていた。その後も2度、別の場所で同じ足跡が見付かった。
捜索隊は03年にも現地入りし、足跡を見つけた。足跡は付近に生息するクマやユキヒョウなどと異なる。監視活動を約40日間続けたが、自動撮影カメラによるイエティの撮影は成功しなかった。