7月に閉店した大阪・道頓堀の飲食店「くいだおれ」の看板人形「くいだおれ太郎」について、同店の経営会社は、今後も同社が商標権を保有したまま、有料でイベントなどに貸し出すことにした。既に、商標を管理運営する新会社を創業家が設立。太郎は大阪を飛び出し、全国を舞台にタレント活動をすることになった。
同社によると、創業者の孫で同社役員の柿木央久さんが新会社「太郎カンパニー」(兵庫県芦屋市)の社長に就任。太郎の運用や関連グッズの開発・販売は、電通関西支社が運営する「くいだおれ太郎プロジェクト」が窓口となり、イベント企画会社などと連携して行う。
太郎人気はくいだおれ閉店後も衰えず、イベント出演などの依頼が200件以上に上った。くいだおれの柿木道子会長は「息子(太郎)が手元に残り、活躍の舞台が与えられるのはうれしい。これからも見守っていきます」と笑顔で話した。【村松洋】
毎日新聞 2008年10月21日 東京夕刊