中国製冷凍インゲンから殺虫剤ジクロルボスが検出された問題で、警視庁捜査一課は20日、鑑定の結果、イトーヨーカドー南大沢店(東京都八王子市)から回収した在庫の商品59袋からはジクロルボスが検出されなかったと発表した。ほかに有害物質の混入もないとみられるという。
調べによると、問題の商品の袋にはもともと通気用の穴が2カ所開いているほかに直径約1ミリの穴が開いていた。同課は穴と混入の関連を慎重に調べており、スーパーの防犯カメラの解析などを進めている。
インゲンからは都の検査で基準値を最大で約3万4500倍上回る6900PPMのジクロルボスが検出。同庁の鑑定でも約4600PPM以上が検出され、袋の内側と外側からも微量が検出されているという。(13:33)