18日午前3時ごろ、大阪市淀川区新北野1の国道交差点付近で、倒れた自転車と路上の血痕を、通りかかったタクシー運転手が見つけ、近くの交番へ届け出た。大阪府警淀川署員が駆けつけると、約160メートル東の商店街のアーケード内で、軽ワゴン車の下敷きになった男性が見つかった。交差点から商店街までの路上約180メートルにわたって血痕が残っており、男性が交差点ではねられ、その後引きずられたらしい。
同署の調べでは、男性は同府豊中市服部本町1、飲食店従業員、村中文夫さん(58)。病院へ運ばれ、頭を強く打つなどして意識不明の重体。勤務先からの帰宅途中だったとみられる。
村中さんは同2時50分ごろ、自転車で交差点を北へ向かって横断中に、前から来て左折した車にはねられたとみられる。その後車は阪急電車十三駅南側の高架をくぐって約150メートル東へ走り、交差点を左折。さらに30メートル先で放置されていた。この付近で、若い男女が逃げるのが通行人に目撃されている。
同署は道交法違反(ひき逃げ)容疑などに加え、殺人未遂容疑も視野に捜査している。【渋江千春、野田武】
毎日新聞 2008年10月18日 大阪夕刊