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「殺虫剤インゲン」で総合スーパーが瀕死の状態

●追い風だった「内食」効果も吹き飛んだ

「殺虫剤インゲン」は最悪のタイミングで発生した。金融危機パニックで株価は大暴落、消費低迷がより深刻になるという時期に、追い打ちをかけるようにインゲン問題が起きた。食料品を扱うスーパーはテンヤワンヤだ。

「いったい何度目でしょうか。不二家、中国産毒ギョーザなど撤去ばかりです。いい加減イヤになります。不謹慎かもしれませんが、撤去作業に慣れてきました。困ったものです」(スーパー関係者)

 イトーヨーカドーは約330店で問題の冷凍食品を撤去。西友、東急ストアなども殺虫剤インゲンを製造した工場の製品を店頭から引き揚げた。

 食への不信やガソリン高などで外食離れが加速し、家庭で調理する「内食」がもてはやされ、食料品の売り上げは順調だった。しかし悲劇は突然やってきた。

「正直、総合スーパーは食品しか売り上げが伸びていません。衣料品、日用品はメタメタですから。食品が落ち込むと大変なことになります」(前出の関係者)

 ヨーカドーは今月15日と16日に円高還元セールを実施。「3月の同セールでは2ケタの売り上げ増だった」(ヨーカドー関係者)という。イオンは18日から1000品目で平均2割の値下げ。あの手この手の集客合戦だが、この程度でスーパーの危機が消え去るわけはない。ウォルマート傘下の西友が350人もの希望退職者を募集。ヨーカードーもイオン(総合スーパー事業)も、08年8月中間期はともに営業減益だった。

 消費低迷を背景に、大手スーパーを脅かす存在も出てきた。激安がウリのスーパー「オーケーストア」(本社・東京都大田区、約50店舗)は08年3月期に増収増益を記録した。日本流のチラシ配布をせず、毎日安売りを得意とする。ダイエー傘下のディスカウントストア「ビッグエー」は6期連続の増収増益。

 激安を求めて客の目は、ディスカウンターに向かい出した。総合スーパーは「売れ行き好調な食品」という命綱を失いつつある。

(日刊ゲンダイ2008年10月18日掲載)


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