
ネット通販に利用されていた志賀町立富来図書館内のパソコン
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志賀町立富来図書館で、町内の男性が館内のパソコンを使い、インターネットで農産物
購入申し込みを繰り返していたことが分かり、同図書館は十六日までに、男性から同様の
行為をしないとする誓約書を取った。公共施設のネット利用のマナー違反に対する異例の
措置で、同図書館は「目的外使用は止めてほしい」としている。
富来図書館によると、男性は昨年十二月ごろ、毎日のように来館し、パソコンで野菜や
果物などの購入を申し込んでいたという。自宅にパソコンがなかったため、図書館に通っ
たらしい。
同図書館のパソコンには有害サイトや物品購入を制限する機能は付いていたが、農産物
通販サイトは見て使えたらしい。男性が代金を支払っていないことがネット上で取り上げ
られていることに町職員が二月ごろに気づいて発覚。その後、同図書館は男性から誓約書
を取り、羽咋署にも連絡した。男性が利用していたサイトについても規制をかけた。
富来図書館には書籍や資料を検索するためのパソコンが二台設置されている。同図書館
は「目的に沿った利用を促していたのに残念」としている。
県内のほかの図書館で同様のトラブルは確認されていないが、関係者からは「利用者が
どんなサイトを見ているかはプライバシーの観点上、把握していない」との声も聞かれる
。このため中には名簿に署名した上で利用を認める図書館もある。